2014年 02月 09日
セピア色の写真のように
夫の13回忌も無事に済み、息子たちもそれぞれ帰って行った。
電車に乗る次男を駅に送っていくとき、私は言った。
「お父さんが亡くなってからの時が、セピア色になった写真を見ているような、なにか懐かしい感じがするの。何時までも生々しい感情を抱えていては生きていけないから、時間がそういう風にしてくれるんだろうね」
息子も
「そうだね。生々しい感情は忘れて、でも全部は忘れずに。そうやって楽に生きて行けるようになるんだね」
12年経って、当時を思い返してみると、あの時のことは、霧のかなたにあるような、あるいはぼんやりした写真をみているような、感覚を覚える。
「歳月は慈悲を生ずる」
昔読んだこの言葉を、しみじみ思い出す。
電車に乗る次男を駅に送っていくとき、私は言った。
「お父さんが亡くなってからの時が、セピア色になった写真を見ているような、なにか懐かしい感じがするの。何時までも生々しい感情を抱えていては生きていけないから、時間がそういう風にしてくれるんだろうね」
息子も
「そうだね。生々しい感情は忘れて、でも全部は忘れずに。そうやって楽に生きて行けるようになるんだね」
12年経って、当時を思い返してみると、あの時のことは、霧のかなたにあるような、あるいはぼんやりした写真をみているような、感覚を覚える。
「歳月は慈悲を生ずる」
昔読んだこの言葉を、しみじみ思い出す。
by sekizono
| 2014-02-09 18:32